機械工具・物流機器とプロツール卸のトラスコ中山が株主優待を廃止しました。
そのため今年権利取りしても優待は発生しません。私は保有したことはありませんが、残念ですね。
トラスコ中山の株主数推移
トラスコ中山の株主を増やす目的で1994年に導入された株主優待制度でしたが、「優待費用ともに株主総会会場や運営費用の増加が原因で取りやめる」…とのことです。
まあ、昨今は権利取りを信用売りを同時に行うクロス取りが横行していることもあり、トラスコ中山のように継続保有期間を設けていない企業は優待乞食にとっては格好の的でした。
株主数の推移です
年度 | 株主数 | 費用 |
---|---|---|
平成29年 | 25,365名 | 1億1千万円 |
平成30年 | 29,997名 | 1億3千万円 |
令和元年 | 40,106名 | 1億8千万円 |
令和2年(予想) | 50,000名 | 2億3千万円 |
ここは純利益100億ほどの会社のため毎年クロス取引や総会の土産目的だけのホルダーに2億円近く払ってられるかべらぼーめえ!ってことなんでしょう。
優待を廃止する場合、多くの企業は株主公平性が保たれない云々って定例句なのに、わざわざお金かかりすぎんよー!と素直にぶっちゃけるトラスコ中山が私は好きです。今後も頑張って下さい。
個人株主に人気のオリックスやすかいらーくの優待は継続できる?
新型コロナウイルス対策の影響で余力がなくなっている企業が現在進行系で増えています。企業の業績は確実に悪化しており、個人株主に人気の銘柄でも今後は優待廃止・減配も視野にいれなければいけません。
現にキヤノンや商社など大企業の減配が続き高配当でも委員会組合からは絶叫。明光ネットワークジャパンなど優待品の改悪で優待組合からも嗚咽が聞こえてきます。
そうなると個人株主に特に人気のオリックス、JT、すかいらーくとか大丈夫?株主優待を今後も継続できる?と心配になってきます。
うまい話はずっとは続かないが世の常ですが、オリックスは特に人気が高いので仮に優待や配当を調整したら市場はパニックに陥りそうです。オリックスはリーマンショック以降の10年以上、大盤振る舞いでしたし、苦しいときは辞めてもええんやで?特に総会の土産なんていらんやろ?と地方でなかなか出れない私は思います。ええ、地方の僻みです。
オリックスの株主数は現在59万人
で、実際オリックスの株主いま何人だっけ…?と確認したら59万人でした。
( ゚д゚) 桁がおかしい…
昨年から超過するのでは?と騒がれてるすかいらーくグループはまだ本業と直結しているので優待減額・廃止はそう簡単にはやらんだろうと予測できます。しかしオリックスのような本業と直結ではない優待は今後どうなるかちょっと読めません。
とはいえ、そうなったらそうなったで仕方がない。企業も無い袖は触れない。配当も優待も両方満足できていた状態がそもそもおかしかった。ああ、あとイオンの株主優待ラウンジも廃止して良いと思うよ。
てなことを書いてたら、株式投資を始めたときに某企業の総会で「なんで減配するんだ!」って質問してた爺さんを思い出しました。そんな企業に投資した爺さんが悪いんじゃと当時20代の私は思いました。いまの私もそう思いました。今も昔も見る目ないなと思いました。なぜか手元に明光ネットワークの権利がありました。ほげえええええです。まる。